■イベント進行表 第4章へ

 『ディリータの裏切り』
 オルランドゥ伯によるゴルターナ公暗殺の共謀者として捕らえられたオーランは、義父の汚名を晴らすべく脱獄、オヴェリアの元へ参上する。
 そこへ現れたディリータは、公に対する裏切りを非難するオーランに、自らが“英雄”として君臨するためにはすべてを利用すると言い放った。 ディリータの言葉にオヴェリアは衝撃を受ける。


荒々しい声
「どこだッ! どこへ逃げたッ!
 

別の荒々しい声
「おまえたちは、あっちを捜せ!
 

他の荒々しい声
「奴は脱獄するときに怪我をした!
 遠くへ逃げることはできないはずだ!

女王オヴェリア
「オーラン!! 大丈夫!?
「…ひどい怪我。
 しっかりして……。
占星術士オーラン
「…オヴェリア様、
 お伝えしたいことが……。
女王オヴェリア
「喋っちゃだめ…。
占星術士オーラン
「お願いです…。
 どうかお聞きください…。
「ゴルターナ公を殺害したのは
 我が義父、オルランドゥでは
 ありません…。
「謀反の疑いをかけられた
 義父はラムザ・ベオルブと
 共にベスラ要塞を脱出…
「今は、教皇の謀略を阻止するために
 戦っているはずです……。
女王オヴェリア
「伯が謀反など起こすはずがないと
 信じておりました…。

荒々しい声
「ダメです!
 扉が開きません!

別の荒々しい声
「オヴェリア様ッ!
 ご無事ですかッ!!

荒々しい声
「どうか、この扉を
 お開けください!

女王オヴェリア
「では、いったい誰が
 ゴルターナ公を…?
占星術士オーラン
「それは……

南天騎士団騎士
「オヴェリア様、
 お怪我はございませんか!!

南天騎士団騎士
「ここにいたぞッ!!

聖騎士ディリータ
「おまえたちは
 この部屋から出るんだ。
南天騎士団騎士
「はぁ?
聖騎士ディリータ
「部屋から立ち去れと言っている!
南天騎士団騎士
「し、しかし……。
聖騎士ディリータ
「二度は言わんぞ。
南天騎士団騎士
「は、はい。

女王オヴェリア
「お願い、オーランに
 乱暴なマネをしないで!

聖騎士ディリータ
「バカなことをしたな、オーラン。
占星術士オーラン
「こ…、この裏切り者め…。
聖騎士ディリータ
「…いいじゃないか、おまえだって
 それを願っていたはずだ。
「だいたい、周りを見渡してみろ。
 本気で悲しんでいるヤツなんて
 一人としていないんだぜ。
「それに、おまえの親父を死んだことに
 してやったんだ。誰にも追われること
 なんかないんだ。感謝して欲しいぜ。
占星術士オーラン
「ふざけたことを…!

女王オヴェリア
「どうして……、どうして
 そんなことを……?
聖騎士ディリータ
「言ったろ、おまえを本当の王に
 してやるってね…。
女王オヴェリア
「嘘よ! あなたは私を利用しようと
 している……!
聖騎士ディリータ
「オレの言うことを信用しないのか。
女王オヴェリア
「………。
聖騎士ディリータ
「どうなんだ、オヴェリア。

女王オヴェリア
「信用したいわ……。
 でも……。
聖騎士ディリータ
「オーランと話がある。
 おまえは自分の部屋へ戻るんだ…。

女王オヴェリア
「お願い……。
 彼に乱暴なことはしないで……。
聖騎士ディリータ
「わかった。
 約束するよ……。

占星術士オーラン
「さあ、もういいぞ…。義父の汚名を
 晴らしたかっただけだ。
「ひと思いにやってくれ……。

聖騎士ディリータ
「何を言っている?
 死んでもらっては困るんだよ。
占星術士オーラン
「…こんなオレに
 どんな利用価値があるっていうんだ。
聖騎士ディリータ
「おまえはオレに仕えるんだよ。
占星術士オーラン
「はっはっはっ…
 ふざけたことを…。
「死んでも断る!
聖騎士ディリータ
「いや、おまえはオレに
 逆らうことはできないのさ。
「…オレは北天騎士団を倒す。
 倒して畏国を平定する。
 そしてオヴェリアの国を作るんだ。
「もちろん、教皇も倒す。
 オレは教皇の犬じゃないからな…。

占星術士オーラン
「本気で言っているのか?
 おまえはいったい……?
聖騎士ディリータ
「オレの正しさをおまえなら
 認識できるはずだ。
「オレのやろうとしていることは
 圧倒的に正しい。
「平民出の騎士見習いが
 騎士団を動かすようになり
 乱世を平定する…。
「わかりやすいじゃないか…。
 民が求めてる“英雄”なんて
 所詮、そんなものだ。
占星術士オーラン
「そのために、おまえは
 すべてを利用する…?
聖騎士ディリータ
「いけないのか?

聖騎士ディリータ
「どうした?
 このオレを殺すか?

聖騎士ディリータ
「おまえが、教皇の送り込んだ
 “刺客”ってことはわかっている。
「オレが裏切るようなら
 即座にオレを殺すつもりなんだろう?

聖騎士ディリータ
「さあ、その剣でオレを刺すんだ。
「どうした、こないのか?
 かかってこいよ…。
「こないのなら、こっちからいくぞ…!