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 『止まらない歯車』
 異端審問官ザルモゥを打ち破ったディリータとラムザの前に一人の女性が現れた。
 ディリータと同様、教会から派遣されたというその女性、魔道士バルマウフラは北天騎士団がベスラ要塞への進軍を開始したことを告げる。
 両軍の衝突を回避するため、オルランドゥ伯を追ってラムザはベスラへと急いだ。


騎士ディリータ
「これからどうするんだ、
 ラムザ?
剣士ラムザ
「ゼルテニアに来た理由は二つある。
 一つはきみに会うため。
「もうひとつはオルランドゥ伯に
 会うためだ。
騎士ディリータ
「雷神シドに?
剣士ラムザ
「教会の陰謀を暴くために
 協力を要請するつもりだ。
騎士ディリータ
「どうやって?
剣士ラムザ
「僕には教会の不正を暴くことができる
 強い“証拠”があるんだ。
騎士ディリータ
「そうか、『ゲルモニーク聖典』か!
剣士ラムザ
「以前、伯の義理の息子にあたる
 オーランと出会ったとき、
「彼は、証拠さえあれば、
 教皇の陰謀を阻止するために
 戦ってくれると約束してくれた。
騎士ディリータ
「…オーランか。

騎士ディリータ
「大丈夫。
 彼女はオレの仲間だ。
「オレを補佐するためにミュロンドから
 送り込まれた人間が数人いるんだ。
 彼女はその一人だ。

魔道士らしき女性
「補佐…?
 あなたを監視するためよ。
騎士ディリータ
「おいおい、頼むぜ。
「彼女だけはすべてを知っている。
 ゴルターナ軍の中で唯一信用できる
 仲間なんだ。
魔道士らしき女性
「あなたがベオルブ家の末弟、
 ラムザね。
「私の名はバルマウフラ。
 よろしく。

騎士ディリータ
「ところで、何の用だ?
魔道士バルマウフラ
「北天騎士団が動き出したわ。
騎士ディリータ
「目的地はベスラ要塞か?
魔道士バルマウフラ
「さっき、オルランドゥ伯が
 ベスラへ向けて出発したわ。
「ゴルターナ公もベスラ要塞へ
 向かわれるそうよ。
 …あなたの黒羊騎士団と一緒にね。

騎士ディリータ
「一足遅かったようだな…。
 両軍の戦いは終わらない…。
剣士ラムザ
「いや、まだあきらめない。
「無駄な血が流される前に
 伯を説得してみせる。
騎士ディリータ
「…ここでお別れだな、
 ラムザ。
剣士ラムザ
「死ぬなよ、ディリータ。
騎士ディリータ
「そっちこそ…。

魔道士バルマウフラ
「行かせていいの?
騎士ディリータ
「…あいつの行動も計算のうちだ。

魔道士バルマウフラ
「親友ですら利用するのね、あなたは。

騎士ディリータ
「うるさいッ!!
 おまえに何がわかるッ!!

魔道士バルマウフラ
「男のヒステリーはみっともないわよ。
騎士ディリータ
「さっさと行けッ!!