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『もうひとつの力』 |
妹をかばいバリンテン大公の凶弾に倒れた天冥士マラーク。
兄の遺骸を前に泣き崩れる天道士ラファの胸で聖石『スコーピオ』が光を放つ。
神殿騎士ウィーグラフ転生の記憶に、ルカヴィ出現の危険を予感するラムザ。
しかし聖石の輝きはルカヴィを召喚することなく、マラークの魂を地上に呼び戻した。
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天道士ラファ
「兄さん……、ほら、夜が明けたよ。
「よく二人で夜が明けるまで いろんなことを話したよね…。
「旅行したかったな…。 ほら、よく話したじゃない。
「戦争が終わって平和になったら 私たちガルテナーナ一族の故郷へ 行ってみたいって…。
「ねぇ、覚えてる? ねぇ、兄さん…、なんとか言ってよ。 兄さん……。 |
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剣士ラムザ
「アルマ……。 |
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天道士ラファ
「……なに、これ? |
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剣士ラムザ
「まさか……、ラファの心に 反応しているのか……?
「マラークの死を悲しむ心……
「ウィーグラフの絶望と悲憤が ベリアスを呼んだ……。
「だとしたら……! |
天道士ラファ
「おまえも、悲しんでくれるの…? ありがとう……。 |
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剣士ラムザ
「違う…、ラファ…、それは……。 |
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剣士ラムザ
「…え? |
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天冥士マラーク
「う……、う……。 |
天道士ラファ
「に、兄さんッ!! |
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天冥士マラーク
「ラファ……? ここは……? オレはいったい……? |
天道士ラファ
「兄さん…、兄さん…、兄さん…。 よかった……。 |
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天冥士マラーク
「痛いよ……、ラファ……。 あはははは……。 |
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