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『“異端者”として』 |
ルザリア城裏門で異端審問官ザルモゥを退けたラムザは“異端者”の宣告を受ける。
教会に不審を抱くラムザ。
再会した妹アルマから聖石『ヴァルゴ』がオーボンヌ修道院にあることを聞かされるが、“異端者”の身では修道院に入れない。
止むを得ずアルマを伴うこととなった。
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アルマ
「大丈夫、兄さん? |
剣士ラムザ
「ああ…。お互い大丈夫なようだな。
「それにしてもあの審問官、 どこで聖石のことを聞きつけたんだ?
「まさか…、ディリータの背後にいる 奴らとはグレバドス教会なのでは…?
「でも、なぜ教会が…? |
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アルマ
「兄さん、聖石って、 あの伝説に登場する聖石のこと?
「聖石って実在するものなの? だとしたら、私、見たことが あるかもしれない……。 |
剣士ラムザ
「なんだって!? いったいどこで? |
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アルマ
「その前に、私も一緒に 連れていくって約束して! |
剣士ラムザ
「まだ言っているのか。 今みたいな目に遭うんだぞ!
「絶対に連れていくことはできない! |
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アルマ
「じゃ、私も教えてあげない! |
剣士ラムザ
「子供みたいなことを言うなよ。 命を失うかもしれないんだぞ! |
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アルマ
「もう遅いかもね。 だって異端審問官に逆らったのよ。
「きっと私も“異端者”だわ。 兄さんと同じように 追われる身ね。
「そうなったら、ダイスダーグ兄さんは ベオルブ家を守るために 私を見捨てるかもしれない…。 |
剣士ラムザ
「たしかに、ダイスダーグ兄さんなら やりかねないな…。
「いや、ダメだ。 危険すぎる!
「理由をザルバッグ兄さんに説明して 教会の許しをもらうんだ! |
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アルマ
「私が見たのはオーボンヌ修道院よ。
「そう、たしか…処女宮の紋章が 刻まれたクリスタルだったわ。 |
剣士ラムザ
「ヴァルゴだ……。
「奴らの手に渡る前に……。
「ありがとう、話してくれて。 さあ、おまえはザルバッグ兄さんの ところへ戻るんだ! |
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アルマ
「どうやってオーボンヌ修道院に 入るつもり?
「兄さんは“異端者”なのよ。 グレバドス教の修道院に 入れるわけないじゃない! |
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剣士ラムザ
「う……。 |
アルマ
「ね? 私が必要でしょ? |
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剣士ラムザ
「いいか、オーボンヌ修道院までだぞ。 その後は必ず戻るんだ。 |
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アルマ
「…いいわ。 |
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剣士ラムザ
「絶対だぞ! |
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