■イベント進行表 第3章へ

 『ザルバッグとの再会』
 王都ルザリアで次兄ザルバッグに再会し、戦乱を裏で操る者の存在を説くラムザ。
 しかしザルバッグはその言葉に耳を貸さず、王女誘拐に関する長兄ダイスダーグの不正を告発する弟を、逆に厳しく非難する。
 そこへ南天騎士団の“雷神シド”がドグーラ峠を突破したとの報が入った…。


聖騎士ザルバッグ
「…どうした、座らないのか?

聖騎士ザルバッグ
「驚いたぞ。おまえがルザリアに
 来ているとは思わなかった…。
「アルマもここに来ている。
 会っていくといい…。

剣士ラムザ
「…兄さん。

聖騎士ザルバッグ
「なんだ?
剣士ラムザ
「戦いをやめることはできませんか?
聖騎士ザルバッグ
「…何をばかなことを!

剣士ラムザ
「この戦いにどんな意味があるって
 いうんですか?
「ベオルブ家は王家を守るために
 戦うのではなく、民を守るために
 戦ってきました。
「なのに今は、
 私利私欲のために戦っている…。
聖騎士ザルバッグ
「おまえに何がわかるというのだ!
剣士ラムザ
「兄さんこそ何もわかっていない!
「この争いは誰かが企んだもの!
 ラーグ公とゴルターナ公は
 何者かに利用されているんだ!!

聖騎士ザルバッグ
「…利用されているだと?
 いったいおまえは何を言っている?

剣士ラムザ
「僕にもよくわからない…。
「ただ、ダイスダーグ兄さんが
 ゴルターナ公を摂政にさせないために
 王女誘拐の狂言を仕組んだとき、
「暗殺されるはずだったオヴェリア様を
 ゴルターナ公の元へ連れ去った
 奴らがいるんです。
「もし、あのとき暗殺されていたら、
 ゴルターナ公は王家に逆らう
 国賊として誅伐されていたでしょう。
聖騎士ザルバッグ
「兄上が王女誘拐の狂言を
 仕組んだだと?
「ラムザッ!
 おまえは、実の兄がそのような謀略を
 用いたというのかッ!

剣士ラムザ
「ザルバッグ兄さんは
 何もご存じないのですかッ!?
聖騎士ザルバッグ
「このたわけ者めッ!!
「おまえは肉親を信じることが
 できないのかッ!!
「ええいッ!
 ここから立ち去れッ!!
 さっさとイグーロスへ戻るんだッ!!
剣士ラムザ
「兄さん、兄さんこそ
 この僕を信じてはくれないのですか!
聖騎士ザルバッグ
「勝手な行動ばかりとるおまえの
 何を信じろというのだ!
「腹は違えど同じ血を分けた兄弟と思い
 今日まで目をかけてきたが、
 所詮、下賎(げせん)の血は下賎。
「高貴なベオルブの名を継ぐには
 相応しくないということかッ!!

剣士ラムザ
「……兄さん。

北天騎士団騎士
「たいへんです、将軍閣下!
「ドグーラ峠を雷神シドの軍勢に
 突破されたとの知らせが
 たった今、届きましたッ!!

聖騎士ザルバッグ
「なんだとッ!?
 ヤツはべスラではなかったのかッ!
「すぐに軍議を開くッ!
 皆を集めよッ!!
 私も行くッ!!
北天騎士団騎士
「ハッ!