■イベント進行表 第2章へ
『獅子戦争勃発』 |
ゴルターナ公の居城ゼルテニア城にオヴェリアを連れたディリータが姿を現した。公の重臣の一人を王女誘拐の首謀者に仕立て上げたディリータは、さらに南天騎士団を率いての王都ルザリア上洛を進言する。
対するラーグ公も北天騎士団を動員。ここに畏国を二分する大乱“獅子戦争”が始まった…。
|
ゼルテニア城城内
|
ゴルターナ公
「貴公か…、オヴェリア王女を 救出したというのは…。 |
|
騎士ディリータ
「グリムス男爵配下の黒羊騎士団、 副官ハイラル。名をディリータ。
「グリムス男爵の密命により 王女を救出するため身分を偽り出兵。 任務を果たし、帰還いたしました。 |
|
グルワンヌ大臣
「…ハイラルだと? 聞かぬ名だ。 |
|
ゴルターナ公
「男爵は先月、亮目団との戦いで戦死し 黒羊騎士団も全滅したはず。 |
|
騎士ディリータ
「それ故、急ぎ帰還いたしました。 |
|
ゴルターナ公
「王女は? |
|
司教カンバベリフ
「長旅の疲れのためか、 死んだように眠っておいでです。 |
オルランドゥ伯
「…捕虜を連れてきたと聞いたが? |
|
騎士ディリータ
「ハッ。
「捕虜を連れてこい! |
|
騎士ディリータ
「何故、王女を誘拐した? |
|
|
捕虜
「ゴルターナ公に嫌疑をかけることで 王都ルザリアへの上洛を妨げ、
「摂政の位を与えぬためだ…。 |
騎士ディリータ
「誰がおまえに命じた? ラーグ公か? |
|
|
捕虜
「…ラーグ公に取り入ろうとする ゴルターナ公の側近の一人だ。 |
|
グルワンヌ大臣
「バカな! そのような不忠者が おるはずもない!
「ええい、 その痴れ者の口を閉じさせよ! |
|
ゴルターナ公
「かまわぬ、聞け。 |
|
騎士ディリータ
「…それは誰だ? |
|
捕虜
「…………。 |
|
騎士ディリータ
「言えッ、言うんだッ! |
|
捕虜
「オレの命は助けてくれるんだろうな? |
|
騎士ディリータ
「約束しよう。 言えッ、誰だッ!! |
|
捕虜
「…そこにいるグルワンヌ大臣だ。 |
|
グルワンヌ大臣
「なんだと! ウソを申すな! わしはおまえなど知らぬ!! |
騎士ディリータ
「誰にそそのかされた? 王妃か? |
|
|
グルワンヌ大臣
「ばかなッ、わしには関係ないッ! |
騎士ディリータ
「主君を裏切った罪は重いぞ、大臣殿! |
|
|
グルワンヌ大臣
「知らぬッ! わしは知らぬッ!! |
|
騎士ディリータ
「僭越ながら申し上げます!
「今すぐ南天騎士団を率いて 上洛されるべし!
「さもなくば、大臣の謀り事の責任を 公爵閣下にとらせようと 言い出す輩が出て参りましょう。
「その前に、速やかに オリナス王子と王妃を排斥し、 オヴェリア様を御位に!! |
王都ルザリアへの上洛を果たした
ゴルターナ公は、
王妃ルーヴェリアを王女誘拐の
首謀者としてベスラへ幽閉し、
オヴェリアを即位させた…。
しかし、ラーグ公は
オリナスこそが
正統の王位継承者であるとして
即位させると同時に
自分は後見人として摂政の座についた。
すぐにラーグ公は王妃救出のために
オリナスを総大将とした北天騎士団を
ベスラへ派遣した。
一方、ゴルターナ公も
オヴェリアを総大将とした
南天騎士団を派遣…。
後世“獅子戦争”と呼ばれる
大乱の始まりである…
|