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 『枢機卿の怒り』
 ダイスダーグとドラクロワ枢機卿は王女と聖石を手中にするための密約を交わしていた。ダイスダーグより遣わされたガフガリオンは、オヴェリアを囮(おとり)にして聖石の奪取と王女融解の真相を知るラムザらの抹殺を目論む。
 一方、任務の遂行に失敗したバート商会ルードヴィッヒには枢機卿の制裁が下される…。


剣士ガフガリオン
「その盗まれた宝石を取り戻すために
 お姫さまを囮に使おうって魂胆か。
「聖職者の考えることじゃねぇな。
ルードヴィッヒ
「なんだと! この野郎!
「そっちがあの小僧どもを
 取り逃したりするから
 こんなことになったんだろうが!
剣士ガフガリオン
「こちらの手違いには違いねぇが
 オレの責任じゃねぇンだよ!

ドラクロワ枢機卿
「やめなさい、ルードヴィッヒ。
「ダイスダーグ卿には約束どおり、
 オヴェリア王女を引き渡しますよ。
 こちら側の意思でもありますしね。
「ただ、王女誘拐の真相を知る者たちを
 始末しなければならないと困るのは
 そちらではないのですかな?
「宝石を盗んだ者も
 彼らと行動を共にしています。
「王女を囮に使うだけで、あの物たちを
 一網打尽にできるのです。
 一石二鳥ではありませんかな…?
剣士ガフガリオン
「たしかにそのとおりだ。
 だが、万が一ってことがある!
ドラクロワ枢機卿
「ずいぶんと弱気ですな。
剣士ガフガリオン
「“用心深い”って
 言ってもらいてぇな
「戦場で生き延びるには
 慎重すぎるぐらいが丁度いいンだよ。
ドラクロワ枢機卿
「わかりました。
 回避策をとりましょう。
「更に、確実に罠に
 ハマってもらうために
 エサもまきましょう。
剣士ガフガリオン
「いいだろう。
 エサにはあの女が丁度いいな。
「それから、やつらの始末は
 オレに任せておきな。
 そこにいるヤツよりは安心だぜ!
ルードヴィッヒ
「なんだとッ!

ドラクロワ枢機卿
「よいでしょう。
 貴方にお任せしましょう。

ルードヴィッヒ
「猊下、本気ですかッ!

ドラクロワ枢機卿
「では、頼みましたよ、
 ガフガリオン殿。
剣士ガフガリオン
「任せておけ。
 宝石も取り返してやるさ!

ルードヴィッヒ
「猊下、なにもあのようなヤツに…!

ドラクロワ枢機卿
「おまえは何度もしくじった。
 その責任をとってもらいましょう…。
ルードヴィッヒ
「げ、猊下、な、何を……!