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 『ディリータの忠告』
 貿易都市ウォージリスでディリータと再会。
 ディリータはオヴェリアや聖石に関する一切から手を引くよう忠告し、この戦乱の背後に潜むある意思の存在を暗示する。
 「時として、最良の方法が最善の結果を生むとは限らない」…別れ際にディリータの残した言葉がラムザの心に重くのしかかる…。


剣士ラムザ
「…ウォージリスにライオネル軍は
 いないみたいだな。

剣士ラムザ
「ディリータ!
 どうしてここに!?

騎士ディリータ
「オレたちの情報網を
 甘くみないでもらいたいな。
剣士ラムザ
「オレたち?
騎士ディリータ
「…悪いことはいわない。
 イグーロスへ戻るんだ。
「これ以上、首を突っ込まないほうが
 身のためだぞ。王女のことにも、
 聖石のことにも…。
剣士ラムザ
「ディリータ、
 いったいきみは何を知っているんだ?
騎士ディリータ
「おまえは王女を救えると
 考えているようだが、
「それは目先の問題を
 解決するにすぎない。
「真の意味で彼女を
 救うことができるのは
 このオレだけだ。
剣士ラムザ
「何を言っているんだ?
 僕にはさっぱりわからない。
騎士ディリータ
「時として、最良の方法が
 最善の結果を生むとは限らない。
「たとえ、おまえが
 どんなに頑張ったとしても
 おまえには救うことができない。
「それを覚えておくんだ。

剣士ラムザ
「待ってくれ、ディリータ。

剣士ラムザ
「きみは何をしようとしているんだ。
 いったい何を…?
騎士ディリータ
「ラーグ公もゴルターナ公も
 おまえの兄キたちも、皆…
「ひとつの大きな流れの中にいることに
 気付いていない…。
 そう、気付いていないんだ。
「オレはその流れに逆らおうと
 しているだけ。
 それだけさ……。

騎士ディリータ
「生きていたら、また会おう。

剣士ラムザ
「ディリータ……。