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『王女オヴェリアの祈り』 |
ジークデン砦の悲劇より約1年…。
その頃、畏国は国王亡き後の覇権をめぐりラーグ公とゴルターナ公の間で緊張が高まっており、いつ戦争が起きても不思議ではない状態になっていた。そんな中、来るべき戦争を避けるため修道院で暮らしていた王女オヴェリアをガリオンヌへ移送する計画が密かに進行していた…。
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オーボンヌ修道院
「…われら罪深きイヴァリースの子らが
神々の御力により救われんことを。
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女騎士
「さ、出発いたしますよ、 オヴェリア様。 |
オヴェリアと呼ばれた娘
「もう少し待って、アグリアス…。 |
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アグリアスと呼ばれた女騎士
「すでに護衛隊が到着しているのです。 |
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神父
「姫様、アグリアス殿を困らせては なりませぬ。さ、お急ぎを…。 |
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黒鎧の剣士
「まだかよ! もう小一時間にもなるンだぞ! |
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騎士アグリアス
「無礼であろう、ガフガリオン殿。 女王の御前ぞ。 |
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ガフガリオンと呼ばれた剣士
「これでいいかい、アグリアスさんよ。
「…こちらとしては一刻を争うンだ。 |
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騎士アグリアス
「誇り高き北天騎士団にも 貴公のように失敬な輩がいるのだな。 |
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剣士ガフガリオン
「辺境の護衛隊長殿には十分すぎるほど 紳士的なつもりだがね…。
「それに、オレたちは 北天騎士団に雇われた傭兵だ。 あんたに礼をつくす義理はないンだ。 |
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騎士アグリアス
「なんだと、無礼な口を! |
王女オヴェリア
「わかりました。参りましょう。 |
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神父
「どうかご無事で。 |
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王女オヴェリア
「シモン先生も。 |
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女騎士
「アグリアス様…、て、敵がッ! |
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神学者シモン 「ゴルターナ公の手の者か!? |
剣士ガフガリオン
「…ま、こうでなければ 金は稼げンからな。
「なんだ、ラムザ、 おまえも文句あるのか…? |
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剣士ラムザ
「…僕はもう騎士団の一員じゃない。 あなたと同じ傭兵の一人だ。 |
剣士ガフガリオン
「…そうだったな。
「よし、行くぞッ! |
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王女オヴェリア 「神よ……。 |
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