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 『怒りのディリータ』
 骸旅団の襲撃によって傷ついたダイスダーグ卿は、すでに骸旅団が壊滅状態にあること、ザルバッグが総攻撃の準備を進めていること、ティータを取り戻すまでは総攻撃するつもりがないことをラムザに告げた。
 その一方で、平民の娘を助ける必要はないと主張するアルガスに対してディリータは激昂した。


ダイスダーグ卿
「敵のアジトを落としたそうだな…。
 よくやった…。
「あとは、ザルバッグに任せて
 ゆっくりと休むがいい…。
 ご苦労だったな…。

ダイスダーグ卿
「心配するな…。
 たいした傷ではない…。
剣士ラムザ
「兄さん、ティータは…、
 ティータはどうなるんですか…?

ダイスダーグ卿
「…やつらの本拠地を発見次第、
 ザルバッグが総攻撃をかける。

剣士ラムザ
「そ、そんな…!!
ダイスダーグ卿
「骸旅団はもうガタガタだ。
 逃げている者も数十人しかいない。
「頭目のウィーグラフは未だに
 捕らえていないが、
 それも時間の問題だろう…。

剣士ラムザ
「ティータを……
 ティータを見殺しにするんですか?

ダイスダーグ卿
「心配するな。
 手は打ってある。
「ティータの身柄を取り戻すまでは
 総攻撃などはせん。
 絶対にな…。
「実の妹のように想っているティータを
 見殺しになどするものか…。



剣士ラムザ
「待てよ、ディリータ。
 どこへ行こうっていうんだ。
「とにかく、落ちつけよ!

剣士ディリータ
「落ちつけだと?
 落ちついていられるものかッ!

剣士ラムザ
「どこにいるかもわからないんだ!
 あてもなく捜したって意味がないよ!

剣士ディリータ
「意味がないだと?
 たった一人の妹なんだぞ!!

剣士ラムザ
「に、兄さんも…
 言っていたじゃないか……。
「ティータを見殺しには…しないって…
 と…に…かく…今……動いても……
 く、苦しいよ……。

剣士ディリータ
「すまない、ラムザ。
 大丈夫か…?
剣士ラムザ
「あ、ああ…。
 ゴホッ、ゴホッ…。

剣士アルガス
「オレは“絶対”なんて言葉を
 “絶対”に信じないけどな。

剣士ラムザ
「兄さんが嘘をついているとでも?

剣士アルガス
「ああ、オレだったら、平民の娘を
 助けるなんてことはしないな。
剣士ディリータ
「なんだと…!
剣士アルガス
「おまえたち平民のために
 兵など動かさんと言っているんだ!!
剣士ディリータ
「き、貴様ッ!!

剣士ラムザ
「よせッ! ディリータ!

剣士ディリータ
「離せッ! 畜生ッ、離せッ!!

剣士アルガス
「フン、やっぱり平民は所詮、平民だ。
 貴族になれやしないッ!
「ディリータ、おまえは
 ここにいちゃいけないヤツなんだよ!
 わかるか、この野郎ッ!
剣士ディリータ
「言わせておけばッ!!!

剣士ラムザ
「やめろッ! ディリータ!
 アルガスもいい加減にしろッ!!

剣士アルガス
「ラムザ、目を覚ませ。
 そいつはオレたちとは違う。
「わかるだろ、ラムザ。
 オレたち貴族とコイツは一緒に
 暮らしていけないんだ。
剣士ラムザ
「ばかな! ディリータは親友だ。
 兄弟みたいに暮らしてきたんだ!
剣士アルガス
「だからこそ、目を覚ませ。
 友だちごっこはもうおしまいだ。
「きみは名高きベオルブ家の御曹司だ。
 貴族の中の貴族だ。
 コイツと一緒にいちゃいけない。
「少なくとも、君の兄キたちは
 そう思っているはずだぜ!

剣士ディリータ
「おまえみたいな貴族ばかりじゃない!
 オレはラムザを信じる!

剣士ラムザ
「僕の前から消えろ!
 二度と現れるなッ!!
剣士アルガス
「つれない言葉だな。
 仲間じゃないか。

剣士ラムザ
「二度とは言わないぞ!
 さっさと行けッ!!

剣士アルガス
「やつらの本拠地はジークデン砦だ。
 きみの兄キに聞いたよ。
「もっとも、正面からは近づけないぜ。
 幾重もの警戒線が引かれているとさ。
 裏から攻めるしかないな。
「ま、せいぜい、頑張ってくれよ。
 甘ったれた御曹司さん。

剣士ラムザ
「失せろッ!!