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・ランベリー城に登場するユニットの詳細
 このページでは、ランベリー城城門前・城内・地下墓地に登場する色々な特殊ユニットの特徴について紹介しています。
 『ゲスト・敵限定アビリティ一覧』に各アビリティの詳細がまとめてありますので、 そちらも参考にしてください。

■ アパンダ
 アパンダは人間でもモンスターでもない特殊な系統のユニットで、 この系統のユニットをここではまとめて「亜人種」と呼ぶことにします。 リオファネス城城内に登場したアルケオデーモンもこの系統で、 ランベリー城では他にアルテマデーモンやアンデッドのナイトといった亜人種ユニットが登場します。

 アパンダのジョブコマンド「バイオ」は 10種類の魔法で構成されています。 違う効果を持つ複数の魔法に同じ名前がついているのが特徴で、その内容は以下のとおりです。

 バイオ相手にダメージを与え、ランダムでステータス異常を与える。
追加効果:暗闇・毒・オイルの3種類がある。
 バイオラ相手をステータス異常にする。
効果:カエル・スロウ・沈黙・石化の4種類がある。
 バイオガ相手にダメージを与え、ランダムでステータス異常を与える。
追加効果:アンデッド・戦闘不能・石化の3種類がある。

 どの魔法も効果の割にチャージスピードが早く、その上アパンダは特性としてショートチャージを持っているため、 戦闘中はかなりのハイテンポで魔法攻撃を繰り出してきます。
 その反面、バイオ系魔法はすべて魔法回避もリフレクも可能なので、イージスの盾やフェザーマントを装備して魔法回避率を上げたり、 リフレクトメイルやリフレクトリングを装備してリフレク状態になっていれば、無効化することも難しくはありません。 また、アパンダにはほとんどのステータス異常が効きますし、 炎属性が弱点なので、ファイア系魔法やフレイムウイップで攻撃すると効率よくダメージを与えられます。
 ただ、実際には城門前での戦闘ではセリア・レディ対策で装備品を揃えたい場合が多いでしょう。 その時は、アパンダの攻撃によるある程度のダメージは無視して、セリア・レディへの攻撃に集中したほうがいいでしょう。

■ 亜人種のユニット
 亜人種のユニットは人間とモンスターの両方の特徴を併せ持っています。
 亜人種と人間との違いは以下のようになります。

・ジョブチェンジできず、アビリティのセットもできない。
 またアイテムの装備もできない。
・HPとMPだけでなく、物理ATと魔法ATにもランダム変動がある。
 Speedにはランダム変動はない。
・「まじゅう語」がないと話術が効かない。
・相性が極端になる組み合わせ(例:白羊と天秤)の場合、相手が男性でも女性でも相性は「悪」になる。
 最良・最悪にはならない。

 一方、モンスターとの違いは以下のようになります。

・調教と密猟ができない。
・「まじゅう使い」の効果でアビリティが増えない。
・仲間にした場合、卵を産まない。

■ セリアとレディ
 城門前と城内で連続して戦うことになるセリアとレディは、アサシンという独自のジョブに就いています。
 アサシンは二刀流での攻撃と、『仕手』という数々のステータス異常を付加する技を使います。 仕手の息根止(戦闘不能)・影縫い(ストップ)・封印(石化)・誘惑(チャーム)は、女性ならバレッタかリボン、 あるいは柔術道着+ヒスイの腕輪で全て無効化できますが、 それ以外の装備の組み合わせでは全てを無効化することはできません。 射程が長く使用率の高い影縫いと、男性ユニットには誘惑を防ぐ装備を優先して揃えるといいでしょう。 息根止は隣接していてハイト差のないパネルにしか使用できないので、立ち位置に注意するだけでもかわすことができます。 封印は、他のアビリティよりは使用率が低いようです。 その上で、戦闘不能や石化をCTなしで治療できるアイテムや気孔術があると便利です。 なお、現在まで調べた限りでは、城内では「封印」は使用しないようです。
 また、セリアとレディの使う攻撃魔法「アルテマ」は、第4章のラムザが見習い戦士の時に受けるとラーニングすることができます。 アルテマは城門前でも城内でも使ってきますが、城内でエルムドアの攻撃をかわしながらアルテマを待つのは大変なので、 城門前の方がラーニングは楽でしょう。

 セリアとレディは、もうひとつ独自のジョブコマンドを持っています。 城内でセットしている『投げる』で、一見すると忍者の『投げる』と変わりありませんが、これは実はセリア・レディ専用の『投げる』です。 その違いはいくつかありますが、一番簡単に確認できるのはヘルプメッセージです。

 投げる
 (忍者)
忍者のジョブコマンド。
ストックにある武器を投げつけて攻撃する。
 投げる
 (セリア・レディ)
忍者のジョブコマンド。
武器を投げつけて攻撃する。

文章の内容はほとんど変わりませんが、両者が違うジョブコマンドであることは分かると思います。
 アビリティの特徴、「ダメージは投げる武器の攻撃力× Speedで決まる」「射程距離は Moveで決まる」といった点は普通の『投げる』と変わりません。 2人の『投げる』で最も特徴的なのは、手裏剣・たま・ナイフから辞書まで、『投げる』の全てのアビリティが習得済みになっているという点です。 敵が『投げる』で実際に投げる武器は、「手裏剣」「たま」「その他の武器で、投げられる武器のうち最も優先順位の高いもの」の3つの選択肢から選ばれます。 投げる武器の優先順位はレベルによって様々に変化しますが、2人は常に各レベルで最も優先順位の高い武器を投げてきます。 当サイトには「敵の投げる武器一覧」がありますので、そちらも参考にしてください。

■ アルテマデーモン
 城内のセリアとレディは、戦闘不能になるとアルテマデーモンに変身します。
 アルテマデーモンは、アパンダ同様亜人種に属するユニットで、 特性「格闘」による高い攻撃力とジョブコマンド「闇魔術」による強力なアビリティとを併せ持っています。 また、聖属性を無効にする特性も持っています。
 使うアビリティは「ナノフレア」「ダークホーリー」「アルテマ」「ハリケーン」「アルマゲスト」で、 どれも相手にダメージを与えるものですが、中でも注意が必要なのは「アルマゲスト」です。 これはアルテマデーモンが受けているダメージ量をそのまま相手へのダメージ量とする技で、MP消費・CTがなく、効果範囲が広いのが特徴です。 瀕死のアルテマデーモンに一回使われるだけでパーティが壊滅状態になってしまうこともありうるので、アクティブターンには常に気を配っておきましょう。 アルテマデーモン自体は攻撃力は高いもののHPや Speedは変身前のアサシンより低くなるので、集中攻撃すれば倒すのは難しくないでしょう。
 ちなみに、アルテマデーモンもラムザがラーニング可能な「アルテマ」を使ってきます。 狙って使わせるのは難しいですが、数体のユニットが固まって待機していると使ってくることがあります。 城門前でラーニングできなかった場合はこちらで再挑戦してみるのもいいでしょう。

■ エルムドア
 非常にユニークなユニットで、侍に似たアークナイトという独自のジョブに就いています。
 装備品は正宗と源氏の盾・兜・鎧・小手という、どれもゲーム中で城内のエルムドアしか装備していないものばかりです。 是非手に入れたいところですが、エルムドアはメンテナンスの特性を持っているため、残念ながら装備品を盗んで手に入れることはできません。
 エルムドアの装備を盗めるのかどうかについては、 ゲーム中では「盗む」の成功率は 0%と表示され、実際に試しても決して成功しないにもかかわらず、攻略本「FFT大全」で「小数点以下の確率で盗める」と書かれていたことから、 ゲーム発売当時から色々な意見がありました。 その結果、現在では「FFT大全の記述が誤りで、エルムドアからは装備は盗めない」というのが定説になっています。 筆者もその意見を強く支持することを、ここで改めて述べておきます。

 ジョブコマンドの『刀魂放気』は侍の『引き出す』とほぼ同じ内容で、城内のエルムドアは「阿修羅」「虎鉄」「備前長船」「村正」「菊一文字」「塵地螺鈿飾剣」を使います。 使用頻度が高いのは「村正」と「菊一文字」で、相手が瀕死だったり魔法をチャージ中だったりすると「阿修羅」「虎鉄」「備前長船」を使うこともあります。 「塵地螺鈿飾剣」は最も強力な技ですが使用条件が特殊で、エルムドアのレベルが 96以上になって初めて使用します。 通常のプレイ時はまず見られない現象ですが、一応紹介しておきます。
 もうひとつのアビリティは「吸血」で、これは相手のHPを吸収し、相手をステータス異常「吸血」にする技です。 バンパイアもほぼ同じ性能のアビリティ「吸血」を使いますが、バンパイアの吸血と違い、エルムドアの吸血は相手を 100%の確率で吸血状態にします。 吸血状態になったユニットは制御不能になり、自動的に吸血だけを使うようになります。 その上やっかいなことに、吸血は全滅要因の一つになっていて、生き残っているメンバーが全員吸血状態になるとゲームオーバーになってしまいます。 そのため、「バレッタ」「リボン」か「百八の数珠」で防御するか、 「吸血」は隣接していてハイト差のないパネルにしか使用できないので、「吸血」の当たらない位置をうまく利用して回避しましょう。

 他には「白刃取り」「格闘」「ダテレポ」というアビリティをセットしています。 最も特徴的なのは「ダテレポ」です。 これは時魔道士の覚える「テレポ」の上位アビリティで、移動距離の制限も途中の障害物の影響もなく、 マップ中のあらゆる場所へワープして移動できるというものです。 城内のエルムドア以外には最終ボスしか使用できない、まさに最上級のムーブアビリティです。 ダテレポそのものを封じることはできないので、マップ中のどこにいても常にエルムドアの攻撃範囲内であることを意識しているしかありません。 例えば、上記のように「吸血」を立ち位置によって回避しようとする場合も、エルムドアはどのパネルの隣にも移動できることに注意しましょう。
 リアクションアビリティの「白羽取り」もやっかいなアビリティです。 エルムドアは Braveが 70と高いため、単純な物理攻撃はほとんどかわされてしまいます。 一応「おどす」や「狐鶏鼠」で Braveを下げれば無効化はできますが、その手間をかけるよりは拳術や風水術・攻撃魔法といった 白羽取りの影響を受けないアビリティで攻撃したほうがよいでしょう。

■ アンデッドのナイト
 一見するとユーグォの森やポエスカス湖に登場したアンデッドの人間ユニットの仲間ですが、実は彼らもまた亜人種のユニットです。 名前がモンスターのものと共通だったり、装備品を一切装備していないのはそのためです。
 ジョブコマンドは、ステータス画面では「剣技」となっているのにヘルプメッセージには「戦技(せんぎ)」と書かれている変なコマンドで、 実際には戦技と同じ各種ブレイク技を使ってきます。 聖剣技・剛剣・暗黒剣といった剣技は使いません。
 なお、彼らは「アンデッド」ではありますが、 アンデッドモンスターであるスケルトンやグールと違って「炎・聖属性弱点」や「暗属性吸収」の特性は持っていません。 そのため、例えば「デス」や「命吸唱」は吸収されますが、ホーリーのダメージが増えたり、 リッチのダメージを吸収したりすることはありません。

■ 死の天使ザルエラ
 HPは約 1100, MPは約 700。 使うアビリティはほとんどがステータス異常を引き起こすもので、 「暗闇」「混乱」「カエル」「ストップ」「睡眠」「ドンアクト」「死の宣告」を付加するアビリティを使い分けてきます。 中でも使用率が高いのは睡眠または死の宣告を付加する「悪夢」と、ストップを付加する「呪縛」です。 これらは「まもりの指輪」や「黒装束」を装備してガードしておきましょう。 混乱を付加する「コンフジャ」やカエルを付加する「トードジャ」も危険なアビリティですが、 悪夢・呪縛よりは使用率は高くありません。
 独自のジョブコマンドである「ジャ魔法」はいずれも魔法回避不可・リフレク不可で、しかも敵にしか当たらないという、 召喚魔法に近い特徴を持っています。 使用頻度は高い順に「フレアジャ」「コンフジャ」「トードジャ」「スリプジャ」「ブライジャ」といったところで、 ステータス異常を付加するアビリティの合間に「フレアジャ」で攻撃するのがザルエラの基本的な行動パターンです。 ジャ魔法はいずれも威力や成功率が高く、回避することは困難ですが、マジックブレイクや魔吸唱で MPを減らしてしまえば使用不可にできます。
 ランベリー城地下墓地では、前方のザルエラとナイト2体と、後方のスケルトン系のモンスター3体とに挟まれた形で戦闘が始まります。 ザルエラは HPはそれほど高くないので、装備品の組み合わせである程度ステータス異常をガードできる準備をし、 全員前進してザルエラを集中攻撃するといいでしょう。