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 『シモンの告白』
 オーボンヌ修道院はすでに聖石を求める者たちの襲撃を受けていた。 地下書庫に倒れていた神学者シモンは、戦乱の陰で聖石による“ゾディアックブレイブ”伝説の復活を狙うグレバドス教会・教皇フューネラルの謀略を告白する。
 ふたつの聖石と負傷したシモンをアルマに託しラムザは襲撃者の跡を追った…。


アルマ
「シモン先生ッ!!

アルマ
「先生、しっかりしてくださいッ!!

神学者シモン
「う…う…アルマ…様……
 何故……ここに?
アルマ
「いったいどうしたんですか?
 何があったんですか?
神学者シモン
「こ…、ここは…危険です…。
 早くお逃げなさい…。
「やつらが…聖石を……
 聖石『ヴァルゴ』を奪いに……。
剣士ラムザ
「聖石!?
 アルマの言ったとおりだ…。
神学者シモン
「…あの聖石は王家に伝わる
 秘宝の一つ……。
「オヴェリア様をこの修道院に…
 お迎えした際…、王女の証にと
 王家よりお預かり…いたしました…。
剣士ラムザ
「奴らとはいったい?
 聖石を狙う奴らとは何者なんですか?
神学者シモン
「…あなたは…アルマ様の兄君…
 ラムザ様ですね…?
「これ以上…、彼らに関わるのは
 おやめなさい……。
 命を失うことになる……。

男の声
「聖石はどこだッ!!
 

別の男の声
「あわてるなッ!
 必ずあるはずだッ!! 探せッ!!

さらに別の男の声
「ここから地下へ降りれるようだ!
 行くぞッ!!

剣士ラムザ
「僕は教会から“異端者”の汚名を受け
 命を狙われています。
「それも僕の持つ聖石のためですか?
 教えてください。
 奴らはいったい何者なんですッ!?
神学者シモン
「…教皇フューネラルとその一派は
 失った教会の威信を取り戻すために
「まずはラーグ公とゴルターナ公を
 争わせ、軍事力を削ぎ落とそうと
 しています…。
「戦乱が長引けば軍事力を失わせる
 だけでなく、民からの王家に対する
 信用を落とすこともできるでしょう。
剣士ラムザ
「聖石を集め、伝説のゾディアック
 ブレイブを復活させる真意は?
神学者シモン
「…むろん、民からの信望を
 集めるためです……。
剣士ラムザ
「だが、枢機卿はルカヴィとの融合を
 遂げていました。
「あれが聖石の力だとしたら
 騎士団に代わる恐ろしい軍事力に
 なります。
「教皇が欲しているのはその力…?
神学者シモン
「あなたは、兄上たちとは違う…。
 亡きバルバネス様に似ている……。
「あなたなら……
 彼らの野望を打ち砕くことが
 できるのかもしれない……。

剣士ラムザ
「おまえはここに残れ。
 僕は奴らを追う。
アルマ
「私も一緒に行くッ!
剣士ラムザ
「シモン殿を一人にしておけない。
 安全なところに隠れているんだ!

アルマ
「……わかったわ、そうする。

剣士ラムザ
「もしもの時のために聖石を
 預けておく。
「僕が戻ってこなかったら
 必ずバグロスの海に捨てるんだ。
 いいな?

アルマ
「…こんな時に何もできないなんて
 本当に悔しい……。
「私も兄さんみたいに
 男に生まれたかった……。
剣士ラムザ
「…ばかだな。
 心の許せる肉親はアルマだけさ。
アルマ
「兄さん……。
剣士ラムザ
「シモン殿を頼んだぞ!