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 『ベスロディオ救出』
 バート商会を裏で操りゴーグの聖石奪取を画策したのは、ドラクロワ枢機卿その人だった。
 ムスタディオの機転により、聖石を敵の手に渡すことなくベスロディオの救出に成功するも、枢機卿のもとにはオヴェリアとアグリアスが。
 二人を救うため、聖石を携えライオネル城へと急ぐラムザ…。


機工士ムスタディオ
「…大丈夫か、親父?
機工師ベスロディオ
「わしのことなら心配するな…。
 それより聖石を奪われてしまった。
「ルードヴィッヒは聖石の力を使い
 ゴーグの地下に眠る機械の力を
 復活させようとするだろう。
「それどころか、
 聖石に秘められた神の力を
 解明しようとするかもしれない…。
「しかも、頼みの綱であった枢機卿が
 バート商会と結託しているとあっては
 我々にはなす術がない…。
機工士ムスタディオ
「ふふふ…。
 それなら大丈夫さ。

機工師ベスロディオ
「どういう意味だ?

機工士ムスタディオ
「こんなこともあろうかと思い、
 ニセモノを用意しておいたんだ。

剣士ラムザ
「じゃあ、僕が奴らに渡した聖石は
 ニセモノだったのか!
機工士ムスタディオ
「そういうことさ。
 きっと今頃、泡を食ってるぜ。

剣士ラムザ
「…ということは、オヴェリア様や
 アグリアスさんが危ない…!
機工士ムスタディオ
「それは、どういう意味だ??
剣士ラムザ
「枢機卿はバート商会と組んででも
 聖石を手に入れようとしたんだ。
「この聖石を手に入れるために
 オヴェリア様やアグリアスさんを
 人質にするかもしれない…。
機工士ムスタディオ
「バカな! そんなことをしたら、
 王家を敵に回すことになる!
剣士ラムザ
「枢機卿が何のために聖石を
 手に入れようとしていると思う?
「長く続いた戦乱は人々を疲れされ、
 醜い政権争いは人々を不安にさせた。
 今、人々は救いを求めている…。
「ドラクロワ枢機卿は
 “ゾディアックブレイブの伝説”を
 利用するつもりなんだ。
「聖石を集め、おのれの意のままに
 操れる“ゾディアックブレイブ”を
 誕生させようとしている…。

機工師ベスロディオ
「…彼のいうとおりだ。
 枢機卿に聖石を渡してはならない。

剣士ラムザ
「二人を助けに行こう!

機工士ムスタディオ
「わかった。だが、ライオネル城への
 道はすでに封鎖されているはず。
「正面からじゃダメだ。
 船を使ってライオネル城の背後から
 侵入しよう。